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糖分の種類で冷やし方が違う|冷やすと甘くなる果物

スイカに桃に、メロンなど夏は甘くて水分たっぷりの果物が美味しい季節です。みなさんは、この季節の果物の保管はどうしていますか?夏時期はとにかく痛みが早いため、追熟が必要な果物以外は、冷蔵庫や自宅の涼しい場所で保管しているという人がほとんどなのではないでしょうか。

果物には冷やすと甘味が増すものがある

果物の冷蔵保管は、痛み防止という目的がまず第一にありますが、果物の中には冷蔵庫で冷やすことでより甘みが増すものがあるそうです。

果物の甘さには、主にショ糖、ブドウ糖、果糖などの糖分がありますが、そのうち冷やすことで、甘みがアップすると言われているのが果糖です。果糖には甘味の強さが異なるフラノースとピラノースという2つの型があり、ピラノースの方がフラノースよりも3倍甘い物質と言われています。フラノースは冷やすことで甘いピラノースに変化する性質をもっていることから、果糖を多く含む果物を冷やすと、ピラノースが増えより甘くなるのです。

逆に、果物の中でショ糖が多いものは冷やしても甘さが変わらないため、常温で食べることが多い果物です。果糖が多い果物とショ糖が多い果物は以下の通り。

果糖が多い果物

  • スイカ
  • ブドウ
  • キウイ
  • サクランボ
  • 夏の果物以外では、りんごや梨があります

ショ糖が多い果物

  • メロン
  • パイナップル
  • 夏の果物以外では、イチゴやバナナ、みかんがあります

夏時期は、ショ糖が多い果物は常温保存し、食べる前に冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。

夏の疲れた体に程よい甘みとみずみずしさが嬉しい果物たち。果物の冷やし方を知っておけば、もっとおいしく食べられそうですね。

果物の保存法を紹介した記事もぜひご覧ください。

プレビュー画像:©︎Twitter/mikitachiquita
出典:TBS topics, 食育大辞典