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家事

ほうれん草の茹で汁でお掃除|便利な活用法5選

胡麻和えやおひたし、またベーコンや卵と炒めたり、もう一品欲しい時に大活躍してくれるほうれん草。鉄分や葉酸そしてビタミンやミネラルも豊富なのも嬉しいポイントです。

ほうれん草はシュウ酸を含んでいるため、調理する前に下茹でをしますが、みなさん茹で汁はどうされていますか?

アク抜き目的のため、茹でたら捨てるという人が多いと思いますが、ほうれん草の茹で汁には捨ててしまうのがもったいないくらい、実は便利な活用法があるのです。

ほうれん草の茹で汁は掃除に大活躍

野菜を下茹でした茹で汁には旨味や栄養が含まれることから、ほうれん草の茹で汁もスープや煮込み料理にそのまま使えるのではと思いますが、アク抜き目的のため、料理に使うのはNG。アクの成分であるシュウ酸は、多く摂取しすぎると尿路結石などの病気になったり、カルシウムの摂取量を左右して骨粗しょう症の原因になることがあると言われています。

しかし、このアク入りの汁が掃除にとっても有効なんです。

<ほうれん草の茹で汁、4つの活用法>

1.カーペットや洋服のシミ抜きに

ほうれん草の茹で汁に溶けだしたシュウ酸は、クリーニング店のシミ抜き剤にも含まれている成分。シュウ酸には強い漂白還元作用(酸化したものを元に戻す作用)があるため、シミなどの汚れを溶かし出す作用があるそうです。

そのため、洋服についてしまった醤油やコーヒーなどの水性のシミ落としに使う事ができます。ほうれん草の茹で汁をシミに染み込ませることで、汚れが浮き上がってきます。

また、カーペットにコーヒーやジュースをこぼした時についてしまうシミにも有効です。この場合も、シミがついた箇所に茹で汁を染み込ませ、あとは乾いたタオルでとんとんと叩くようにして汚れと水分を拭き取るようにします。

2.シャツの襟の黄ばみや汚れ落としに

シャツの襟周りは、汗や皮脂などが特に付きやすく、汚れや黄ばみがつきやすいです。シュウ酸には、酸化したタンパク質の固まりを細かい粒に分解し、水に溶けやすくする働きがあるので、黄ばみや汚れを落とすことができます。
茹で汁を黄ばんだ部分につけ、軽く揉み込み10分ぐらい浸した後、普段と同じように洗濯します。

3.フローリングのワックス代わりに

シュウ酸を含んだ茹で汁は、汚れを落とす効果があるだけでなく、乾いた後もベタつかないことから、フローリングの汚れ落とし&ワックス代わりにも使えます。冷ました後の汁で床を掃除すれば艶が出てピカピカになるそうです。

4.まな板などの木製品の漂白に

汚れを分解する効果のあるシュウ酸は、木製品の漂白にも使うことができます。木製のまな板などは、使っているうちに黒ずみなど目立ってくることがありますが、茹で汁をスポンジや歯ブラシに含ませてこすると、汚れや黒ずみを落とす事ができます。
また、まな板だけでなく木製の家具や柱についてしまった手垢などの汚れも落とすことができます。

5.キッチンなど水回りの水垢落としに

汚れを落としてくれるシュウ酸の力は、キッチンの水回りの汚れにも効果を発揮します。シンクや水道の蛇口に目立つ水垢汚れは、ほうれん草の茹で汁を染み込ませたスポンジやスポンジワイプで拭き取れば綺麗になります。

アクが溶け出しているからと、いつもは捨てていたほうれん草の茹で汁。家中の汚れ落としに利用できるなんて、とても便利ですね。

ほうれん草のおいしい茹で方を紹介した記事や、いつもは捨てる野菜クズを利用したベジブロスの記事も併せてご覧ください。

瑞々しさを保ってえぐみもスッキリ|ほうれん草のアク抜きに使う意外なもの
体に優しい味わい|捨てていた野菜くずでベジブロスを作る方法

プレビュー画像:©︎Twitter/sinyasai
出典:野菜大図鑑