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体に優しい味わい|捨てていた野菜くずでベジブロスを作る方法

ちえとくではこれまで食パンのビニール袋を使用したり、新聞紙を使った生ゴミの臭い対策を紹介してきましたが、今回は捨てる前の生ゴミを有効活用する方法を紹介します。

毎日出る野菜クズはいつもは生ごみに出してしまうものですが、実は野菜の皮には旨味も栄養もたっぷり含まれています。野菜クズを使って、体に優しい美味しいスープを作ってみましょう。野菜のおいしさを最後まで使い切る、ベジブロスの作り方をご紹介します。

<ベジブロスの作り方>

材料:1リットル分
– 野菜くず 約250g 
(例:たまねぎのヘタと皮、ねぎの青い部分、大根の皮、にんじんのへたと皮、トマトのヘタ、なすのヘタなど)
– 水 1300ml
– 酒 小さじ1

作り方:
1. 大きい鍋に分量の水と野菜の切れ端を入れ、火にかける前に小さじ1のお酒を入れる。お酒がうまみを引き出し、臭みを消してくれます。

2. 火にかけたら沸騰する直前までは強火で、ふつふつしてきたら弱火にし、20〜30分煮こみます。アクにも栄養が含まれているので、とらずにそのまま残します。
3. 火を止めたら、ざるを使って野菜をこして出来上がりです。日持ちは密閉容器やタッパーに入れて冷蔵保存で3日。冷凍保存の場合は、1か月ほど。製氷皿に小分けにして入れて冷凍しておくと、料理の際に使いやすくなります。

もし野菜くずの量が少ない場合はある程度の量が貯まるまで冷凍しておくことをおすすめします。

捨ててしまわれがちな野菜くずから作るベジブロスですが、その健康効果も注目すべき点。野菜には多くのフィトケミカル(機能性成分)と呼ばれる成分が含まれていて、これは免疫力向上、老化抑制、肥満予防といった私たちの健康維持を助ける役割を果たしてくれます。
このフィトケミカルが、実は野菜の皮や種など普段は生ゴミとして捨ててしまう部分に多く含まれているのです。野菜の細胞壁にしっかりと守られ、咀嚼しただけでは体内に吸収しにくい性質を持つフォトケミカルは、煮出してベジブロスにすることで、その栄養分がスープに溶け出し、体内に効率よく吸収することができるのです。

野菜の旨みをたっぷりと味わえるだけじゃなく、体の健康維持にも効果が期待できるベジブロス。最近では多くの人が家庭でベジブロスを作っています。

ベジブロスは、その優しい味わいから、お味噌汁、カレーやシチューなど、どんな料理にも使うことができます。その場合は普段のレシピの水の分量をベジブロスに変えるだけ。

生ゴミの量も減らすことができ、体に優しいスープストックも作れるベジブロス。ゴミ対策の一つにぜひ試してみてください。

嫌な生ゴミの臭い対策にこちらの記事もぜひご覧ください。

プレビュー画像:©︎Pinterest/好作 図画

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