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ヘルスケア

いちごの食べ過ぎに注意|腹痛や下痢の原因になる

冬から春にかけてお店に出回るいちご。この季節はいちごをふんだんに使ったスイーツや、いちご味のお菓子もたくさん販売されます。

そんな春を感じさせるいちごは、産地で体験できるいちご狩りも人気。天気のいい週末や、春休みの予定にいちご狩りを予定しているという方もいるのでは。

低カロリーでビタミンCたっぷり、美容と健康にうれしいいちごですが、実は食べる量には注意が必要だということをご存知でしたか?瑞々しくて甘酸っぱいため、ついいくらでも食べれそうないちごですが、食べすぎてしまうと、いちごが持つ成分ゆえに体に悪影響を与えてしまうことも。

この記事では、いちごを食べすぎた場合におきる体の異変についてご紹介。これからいちご狩りを予定しているという方やいちご大好きという方は、覚えておきたいポイントです。

いちごを食べすぎると体に起きる症状

・激しい尿意
イチゴはカリウムを多む果物。 カリウムにはナトリウムを排出する作用があるため、高血圧予防や利尿作用によるむくみ予防にも効果が期待できる成分です。しかし、いちごを食べすぎてしまうと、カリウムによる利尿作用からトイレが近くなることに。そうなると、頻尿による脱水症状も併発してしまう恐れも出てきます。

また、健康な人であれば、トイレが近くなるだけで済みますが、腎機能が低下している人は、吐き気や嘔吐、しびれや脱力感、また不整脈などが起きる高カリウム血症という症状を引き起こしてしまう恐れもあります。

・腹痛・下痢
いちごには、100g中にキシリトールが350㎎も含まれていることから、虫歯予防にも最適なおやつと言われています。キシリトールは、シラカバやカシを原料にした天然素材の甘味料の1種ですが、摂取後に成分が大腸に届くまで消化と吸収に時間がかかり、移動しながら多量の水分を引き付ける特徴があります。そのため、いちごの食べ過ぎにより、キシリトールを過剰摂取をすることで、腹痛や下痢を引き起こす可能性があるのです。

また、いちごの多く含まれるビタミンCも、下痢や腹痛の原因になると言われています。ビタミンCは、風邪予防や美肌作りなどに効果のある栄養素ですが、摂取のしすぎは、体を冷やして下痢や腹痛の原因となってしまうことも。

いちごを食べすぎてしまうと、キシリトール、ビタミンCのダブルの作用で腹痛を起こしてしまう恐れがあります。

・胃痛や吐き気
いちごのつぶつぶは特に消化しずらく時間がかかります。そのため一度にたくさん食べてしまうと、消化不良を引き起こし胃痛・胃もたれ、さらには吐き気を催してしまうこともあると言われています。

・アレルギー反応
いちごの食べ過ぎは、ごく稀にアレルギー反応を引き起こしてしまうことも。果物アレルギーを持つ方も多くいますが、いちごもアレルギーを起こしやすい食物の一つと言われており、いちごをたくさん食べた後に吐き気が続いたり、蕁麻疹、口周りの腫れ、のどのイガイガなど症状が現れることがあります。小さな子供を連れて行く場合は、食べさせすぎないよう注意が必要です。

・肌荒れ
いちごが含むビタミンCは、本来は美肌効果を期待できる成分。しかし、いちごに多く含まれるミネラルの摂りすぎは、体を冷やしてしまうことに繋がります。体は冷えると、血行が悪くなり、新陳代謝も悪くなってしまい、肌荒れを引き起こしてしまうことになってしまいます。

短時間に大量に食べ過ぎてしまうと、体調に支障をきたす恐れがあるいちごですが、どれくらいまで食べてもいいのでしょうか。

一日の適切ないちご量

大人一人の1日のいちごの摂取量は最大で、どのサイズでも1パック(300g未満)が目安と言われています。

ちなみに、厚生労働省はビタミンCの摂取量の目安は1日およそ100mgとしており、いちごの場合は1粒を20gとすると、8粒ほどでビタミンCが約100mg摂れることになります。子供の場合は、3歳から5歳までのビタミンC摂取量の目安は、1日45mg。いちごに換算すると3~4粒となります。

あくまで1日の目安となるため、短時間で一気に大量に食べてまうと、上記に上げたような腹痛などの症状が出る可能性もあります。

いちご狩りで気をつけたいこと

いちご狩りに来ると、食べ過ぎはよくないとわかっていても、ついついたくさん食べてしまいます。腹痛などの症状を出さないためにも、おすすめは「水」を持参し、合間にしっかりと水分を取ること。

水分をしっかり取ることで、いちごの食べ過ぎによる頻尿から起こる脱水症状や、消化吸収されにくいキシリトールが腸に溜まって起こる腹痛のリスクを下げることができます。また、腹痛が起きてしまった時にも、水分を取ることをおすすめします。

カロリーも低く食べすぎても太ってしまう心配も少ない、いちご。本来は体に嬉しい成分いっぱいですが、短時間で大量に食べてしまうと、今回紹介したような症状が現れることもあるため、くれぐれも気をつけていきたいですね。

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プレビュー画像:©︎Twitter/SuzuneAlice514
出典:日テレ, Chisou