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Lifehacks

子供の頃から信じていた7つの健康常識は実は間違い

ちょっとした体の不調が心配な時は、おばあちゃんの知恵袋的な民間療法が案外頼りになるもの。でも、長年まことしやかに常識として伝えらえてきたことが実は間違っていたという場合があります。これからご紹介する7つの健康に関する情報は、今では迷信であったことが証明されています。

1. もっと果物を食べた方がいい?

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果物は確かに体にいい食べ物です。でも果物をもっともっとたくさん食べなければ!という思い込みは間違いです。厚生労働省と農林水産省が共同作成した『食事バランスガイド』によれば、毎日食べるべき果物は200g。みかんなら2個、りんごなら1個程度。規定量以上を摂取すると、果糖の取りすぎで体重が増えたり、胃腸障害を起こしたりすることもあります。

2. 風邪にはホットレモンが効く?

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ホットレモンはビタミンCが豊富なので風邪に効くといわれています。でも実はレモンにはそれほど多くのビタミンCは含まれていません。レモンに含まれるビタミンCは100gあたり約53mgですが、ピーマンは100gあたり120mg以上、つまり倍以上です。そして、ビタミンCが本当に免疫力を強化するのかという点については実はまだ科学的には立証されていません。

3. 卵はコレステロール値を上げる?

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卵はコレステロールを多く含むので、検査で脂質異常値が出た人のなかには卵を敬遠しているという人が多くいます。卵1個には約200mgのコレステロールが含まれています。平均的な必要摂取量は300mgなので、確かにすぐに過剰摂取になってしまうように感じます。でも現在では卵は血液中のコレステロール値にそれほど影響しないと言われています。これは、卵黄に含まれるレシチンに、LDL(悪玉)コレステロールを減らして、HDL(善玉)コレステロールを増やす働きがあり、余分なコレステロールが血管に沈着するのを防ぐため。もちろん食べ過ぎはよくありませんが、卵は栄養価の高い食品なので、適量なら心配はいらないようです。

4. ベジタリアン=健康?

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ベジタリアンになれば必ず健康になるというかというと一概にはそうは言えません。特に、最近は便利なベジタリアン用の加工食品やお菓子も多く、ベジタリアンフードを食べているから大丈夫と安心している人も少なくありません。しかしいかに野菜を食べているからと言っても、偏った栄養バランスでは栄養失調に陥ってしまう可能性が高いのです。肉や魚を食べず、菜食で健康になりたいのであれば、基本的な栄養学の知識は必須。必要な栄養素が摂取できるように、どの食べ物に何の栄養素が含まれているかを理解しておくことが大切です。

5. 腰痛には安静?

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腰に痛みがあるなら、安静にした方がいいのでしょうか?確かにぎっくり腰などで急に動けなくなったり、激痛がある時は安静を心がけるべきです。でも、慢性の腰痛には安静は逆効果。動かすことで腰椎の緊張を緩和しましょう。背中と壁(床でも)の間にテニスボールを入れ、ゆっくりと上下に動かすテニスボールマッサージが効果的です。プールでのウォーキングも痛みの緩和にオススメです。

6. コーヒーで脱水症状になる?

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コーヒーは利尿作用があるため、コーヒーを飲むと脱水症状になるという話を聞いたことがある人もいるでしょう。でもこれは嘘です。カフェインに利尿作用があっても、コーヒーのカフェインは常に水分と一緒に体内に取り込まれています。水分が体外に排出される前に、体は必要な水分を吸収しているため、脱水症状にはなることはないのだそうです。さらに、カフェインを常飲している人の場合、コーヒーを飲んでも尿量は増えないという研究結果もあります。

7. 傷口は乾燥させた方がいい?

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怪我をしたときは、消毒をして、空気に触れさせて乾かした方が早く治ると言われてきました。でも、最新の医療ではそれは間違いだと言われています。小さな傷なら放っておいてもいいのですが、大きな傷なら流水で洗って、医療用のシールやキズパッドを貼り、乾燥させないようにすべきです。これは、傷から出る滲出液(しんしゅつえき)に傷を修復する細胞が多く含まれているため。傷口を湿らせておいた方が痛みも少なく、治りも早いことがわかっています。

おばあちゃんの知恵袋の中には便利で効果的な知恵もたくさん入っていますが、広く信じられてきた情報でも間違っていることがあるのですね。おばあちゃんにも教えてあげましょう!

プレビュー画像:©︎Pinterest/Blisko Dziecka, ©︎Pinterest/friedalovesbread.com