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ヘルスケア

簡単に水抜きができる|水が耳に入った時の対処法

ビーチや川、またプールなど水遊びの機会が多いこの季節。でも思い切り楽しんでいる時に、耳に違和感を覚えることがありますよね。水中に潜ったり、バシャバシャと水で遊んでいるうちに、耳に水が入ってしまうことがあります。耳に水が入ったという経験は、誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか。

水が入っている耳を下に向けてケンケンした勢いですぐに出てこればいいですが、なかなか出ないとイライラするものです。

耳に入った水がなかなか出てこない理由

耳に水が入ると、耳を傾けたり、下に向けているのになぜ出てこないのか、不思議ですよね。実は、耳の穴の一番奥(鼓膜の手前)は、角度が急になっており、くぼみがある構造になっています。そのため、耳に入った水がこのくぼみにハマってしまうと、表面張力などの影響によって、耳の内側にくっついてしまい、なかなか出てこないのだそうです。

耳に入った水を抜く方法

耳に水が入ってしまった場合、正常の耳ではほとんどの場合自然に蒸発して元に戻ると言われていますが、耳がぼーっとなってしまい、できるなら水をすぐにでも出したくなります。そんな時は、以下に紹介する方法で水を抜くことができます。

消毒用アルコールを使う

耳に水が入ってなかなか出てこない場合は、消毒用アルコールをほんの一滴ほど耳に垂らします。アルコールは水に比べ、表面張力が弱いため、アルコールを垂らすことで水の表面張力が弱まります。そのため、アルコールを垂らしてから5秒ほどして傾けると、耳から水が出てくるのです。

耳を温める

温めることで、水の表面張力が弱まることから、耳を温めるのも有効です。この場合は、ホットタオルなどを使って耳を優しく温めます。(温める時にドライヤーは使わないでください。耳に風が入ると内耳が刺激され、めまいを起こす危険があります。)

ちなみに、耳に水が入った後、忘れた頃に耳から水が出てきて、じんわり温かかったというのも、体温で温まった結果、水の表面張力が弱まり出てくると考えられています。

耳から水を出す時にやってはいけないNG行為

耳に水が入ると、気持ち悪くて、とにかくすぐになんとかしたい思いますが、綿棒やこよりを使って耳の奥まで差し込むのはNG行為です。水が入る耳の外耳道の皮膚は薄く、特に綿棒などをガシガシ奥まで差し込んでしまうと、外耳炎の原因となってしまいます。

また、頭を強く振って水を出そうとする行為は、特に子供の場合は脳に深刻なダメージを与えるリスクが高いと考えられているため、絶対にしないようにしてください。

もし、上記のような方法でも水が出ず、耳が詰まった感覚が翌日以降も続くという時は、お近くの耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

水遊びの時だけでなく、日常のシャワー中や洗髪時にも耳に水が入ることがあるので、今回紹介した方法、ぜひお試しください。

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プレビュー画像:©︎Pinterest/google.com
出典:川田耳鼻咽喉科クリニック, gigazine, 細田耳鼻科