ちえとくをフォローする

ヘルスケア

食中毒の危険も|もやしの生食がダメな理由

味にクセもないことから、野菜炒めに入れたり、肉と炒めたり、またお味噌汁にナムルなど、レシピのレパートリーが盛りだくさんなもやし。でも、ふとよく考えると、もやしレシピには加熱したものがほとんど。そのため、なんとなく「もやしは加熱して食べるもの」と理解している人が多いと思います。

もやしは生食NG

レンチンしたり、さっと湯通し、また炒め物など、基本的に加熱して食べるもやし。なんとなく生でも食べられそうな気もしますが、実は生食はNGということをご存じでしたか?

食中毒の危険性

もやしは発芽野菜の仲間であり、豆から発芽した新芽をもやしとして私たちは食べています。原料となる豆はしっかりと洗浄されていますが、もやしは日光の当たらない湿度の高い暖かい場所で栽培されます。そのため、日光による殺菌がなされず、細菌やウイルスの繁殖には絶好の環境と言えるのです。

もやしは出荷の際に洗浄もされますが、もやしの表面だけのため、万が一成長の段階で内部に菌がいる際は、取り除くことは不可能です。また、もやし自身も水分量の多い野菜のため、収穫後もより菌が増殖しやすい状態と言えます。

そのため、これらの菌が付着した生の状態のもやしを食べることで食中毒を起こしてしまう恐れがあるそうです。細菌と言ってもさまざまな種類が存在するため、生で食べたからと言って、必ず食中毒になるわけではありません。しかし、海外ではもやしの生食によりの大腸菌やサルモネラ菌による食中毒が発生しているという報告があります。

もやしは加熱調理で安全に食べられる

栽培環境から生食が推奨されないもやしですが、日本では食中毒リスクを減らすため、農林水産省によって、もやし栽培について衛生管理指針を提示、徹底するように推奨されています。さらに、もやしに付着しやすく、食中毒を引き起こすとされる大腸菌やサルモネラ菌は、しっかりと加熱することで死滅することもわかっています。そのため、もやしを食べる時は加熱調理をすることで安心して食べることができます。

もやしが傷んでいたら食べないで

生食ではなく、加熱が必要なもやしですが、傷んでしまったもやしには雑菌類が増えている可能性があるため、加熱調理をしても食中毒のリスクを伴います。買ってきて数日たったもやしが以下のような状態であれば、もやしが傷んでいると言えます。

  • 根元や折れ口が茶色く変色している
  • においがキツくなる(アンモニア臭、発酵臭、土臭さなど)

判断がつかない微妙な場合は、水洗いや下茹でして臭いが取れないようであれば、もやしは傷んでいると判断し、食べるのを避けてください。

もやしは、安価なことから家計の強い味方であり、なおかつ低カロリーでダイエットにも役立つことから、登場回数の多い食材です。その見た目から、つい生食でも食べられそうと思ってしまいますが、今回紹介したような直中毒のリスクもあるため、必ず加熱調理して食べるようにしてください。

もやしを長持ちさせる保存法や疲労回復に食べたいもやしレシピは以下の記事からご覧いただけます。

プレビュー画像:©︎Pinterest/oryouri-matome.com
出典:トクバイニュース, ヨムーノ