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「大雪でエアコンが壊れた」電器屋さんの説明が目から鱗

雪の多い地域では、雪の扱いに慣れていることかと思いますが、積雪などが多くない地域では、たまに降る雪で暮らしに様々な問題点が出てきます。

そんな中、大雪が降った寒い日に自宅のエアコンの様子がおかしくなったということありませんか?

「エアコンから、温かい風が出てこず冷たい風が出てきた」そんな状況に寒すぎて故障したのかも…と慌てて電器屋さんに駆け込む方も多いようです。

東京・亀戸で電器店を営んでいるという沼澤栄一(@sakaedk)は、TikTokで「電気のお困り事の解決策」を発信しています。そこで沼澤さんは、大雪が降った時のエアコンにまつわるある注意喚起をしていました。

それがこちらです。

@sakaedk 雪が降るとエアコンは効きません。寒冷地仕様なら効くけど。故障じゃないので買い替えないでね。 #栄電気 #亀戸 #知識ハウツー部門 #ためになるtiktok ♬ 明日への手紙 – 𝘛𝘰𝘸𝘢.

「雪が降るとエアコンが効きません」とタイトルの入った動画では、大雪時によくある、エアコンからの冷風が故障ではないという説明をしたものでした。

エアコンが効かなくて冷風が出てくる
TikTok@sakaedk

沼澤さんによると、大雪時など寒さによって室外機が凍ってしまうことがあるのだそう。

室外機が凍ってしまうという場面
TikTok@sakaedk

そうなると、エアコンは室外機についた氷を溶かす「霜取り運転」をするようになるとのこと。エアコンから来る冷風はこのためだったのです。

霜取り運動について説明
TikTok@sakaedk

また、変な音もすることから、多くの人がエアコンが寒さで壊れてしまったと思い込んでしまうそうです。

エアコンから変な音がする
TikTok@sakaedk

そのため沼澤さんは故障ではないと注意喚起。慌てて家電量販店に駆け込む人々に向けても、新しいエアコンを買わなくても大丈夫と伝えています。

エアコンが壊れてないと説明している場面
TikTok@sakaedk

この霜取り運転機能ですが、ダイキン工業の公式サイトでも「大雪の困りごと解決法」で紹介、故障ではありませんと記載されています。

「霜取り運転は、一時的に、通常の暖房運転とは反対に、室外機の熱交換器を暖めることで霜を溶かします。
一般的に霜取り運転時は、エアコンから暖かい風が出てこないため、故障したと勘違いしてしまいがちですが、霜取り運転を開始してからしばらくすると霜が溶けてなくなり、通常の暖房運転が再開しますのでご安心ください」

また、室外機が凍りついてしまった場合、溶かそうと熱湯や水を大量にかけると、室外機の底板に溜まった水分が凍って膨張し、ファンや室外機内部の部品を損傷させる恐れがあるそうです。

大雪によるエアコンのトラブルを避けるためには、吹き出し口や吸い込み口をふさいでいる雪や、室外機の上に積もった雪を取り除くといいとのこと。

雪の少ない地方では、滅多に降らない大雪に四苦八苦してしまいます。特に暖房機器については、寒さが厳しい季節だと、すぐに問題解決をしたいと慌ててしまいますよね。エアコンの霜取り機能について知っておけば、次回雪が降った時は慌てずに対処することができそうです。

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プレビュー画像:©︎Twitter/ILMIKUKI
出典:©TikTok/@sakaedk, ダイキン工業