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バスルーム・洗濯

白い衣類の黄ばみ・黒ずみ対策

白いシャツやTシャツ、またタオル類など、気をつけていてもいつの間にか黒ずんだり黄ばんできてしまいます。市販の漂白剤などの洗剤もありますが、ここでは古くから利用されている、白い衣類の黄ばみ・黒ずみ対策をご紹介。家にあるものを使うので、お手軽なだけでなく、小さな子供やペット、また環境にも優しい方法です。

白シャツなどの白い衣類の洗濯に使える4つの日用品

ワイシャツやTシャツなどの白い衣類の黄ばみや黒ずみの原因は、多くが洗剤の量が少なすぎたり、洗剤が古いことが原因と言われています。洗剤の量が十分でないと繊維の奥まで入り込んだ皮脂汚れが落としきれず、酸化して繊維がだんだん黄ばんできてしまいます。また、その状態で衣類を着用すると、その上にほこりなどがつき黒ずみとなり、汚れがひどくなってしまうのです。

でも、こういった黄ばみや黒ずみは、掃除でおなじみの重曹やベーキングパウダー、酢、そして太陽の光を上手に利用することで、きれいに取り除くことができます。

©MediaPartisans

1. 太陽の光を利用

お日様の元で干すと気持ちいいくらいパリッと乾く洗濯物。特に白い衣類の洗濯には太陽光を当てると、黄ばみや黒ずみに効果が期待できると言われています。というのも太陽の紫外線には、汚れを分解する力があるため。古くは、反物はこのような方法で漂白されていた歴史もあるそうです。また、紫外線には殺菌効果も期待できます。

注意:直射日光に当てて白色の衣類を乾かすときは、使用する洗剤に気をつけてください。蛍光増白剤という漂白成分が含まれている場合は、洗浄力が高いですが、繊維内に残っていると、紫外線と化学反応を起こし逆に黄ばみの原因になってしまいます。

©Wikipedia/gemeinfrei (Max Liebermann: Die Rasenbleiche)

2. 酢を利用

電気ケトルのカルキ落としなどに便利なお酢ですが、お酢に含まれるクエン酸には、漂白剤と同じ働きがあり、黄ばみを落としてくれます。黄ばみが気になる白い衣類を、酢水に2〜3時間つけておき、その後いつものように洗濯をすればOK。また、酢水を準備するとき、お湯をつかうとより酢の効果を発揮することができます。

注意:お湯を使う場合は洗濯表示を確認するようにしてください。また、お酢の酸と塩素系漂白剤の塩素が混ざると塩素ガスが発生するので、一緒に塩素系漂白剤の利用などは絶対にしないでください。

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3. ベーキングパウダーを利用

お菓子作りに使うベーキングパウダーも、白い衣類の黒ずみや黄ばみ落としに利用できます。炭酸水素ナトリウム(重曹)と酸性剤から作られているベーキングパウダーは、洗濯に使えば皮脂や油汚れを分解して落としてくれます。この場合も、40度ほどのお湯にベーキングパウダーを溶かし、衣類をつけ置き、通常の洗濯をするようにします。

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4. セスキ炭酸ソーダを使う

天然素材なのに洗浄力が強く、かつ環境に優しいとして近年お掃除の定番アイテムになっているセスキ炭酸ソーダ。強いアルカリ性が衣類についた酸性の黄ばみ落としに有効です。水10Lにつき大さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを溶かし、黄ばみのついた衣類を1時間ほどつけ置きします。水が汚れてきたら変えるようにしてください。

白い衣類の正しい洗い方

白シャツや白Tシャツの黄ばみや黒ずみは正しい洗濯方法で予防できます。白い衣類の洗濯のコツは以下の通り。

  • 色ものと分ける:白い衣類には他の洗濯物の色移りがしやすいため、洗濯時には色ものと白い衣類を分けるようにします。
  • 蛍光剤入り、漂白剤入りの粉末洗剤を使う:白い衣類を洗濯する際は、液体より洗浄力が強い粉末タイプで、さらに蛍光剤入り・漂白剤入りのものがおすすめです。
  • 正しい分量を使う:液体よりも粉末洗剤がおすすめですが、洗剤の量をしっかりと測るのも大切です。冒頭にも説明した通り、洗剤の量が少なすぎると、皮脂汚れなどが残って黄ばみの原因となります。また量が多すぎると、逆に洗剤が残ってしまい、干した時に太陽光と反応し衣類が黄ばんでしまいます。
  • 洗濯時の水温を上げる:洗濯をする際、20度以上の水温で洗剤が溶けやすいということがわかっています。しかし、漂白剤を利用して白い衣類を洗濯する際は、50〜60度が最適と言われています。もちろん、素材によっては高温での洗濯が不可な場合もあります。水温の設定ができるドラム式洗濯機では、白い衣類を漂白剤を使って洗濯するときは、高温設定にするとより白く洗いあがります。

最近は、さまざまなタイプの洗剤が販売されて便利になりました。でも家にあるもので代用できると知っておくと、洗剤を用途別に準備することなく対処できるので、節約にもなりそうですね。

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出典: testoekotest
プレビュー画像: ©MediaPartisans