ちえとくをフォローする

ヘルスケア

納豆の栄養価や旨味をアップさせるお得な食べ方のコツ

おいしいうえに体にうれしい健康食品としておなじみの納豆。腸内環境を整える納豆菌に、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を予防するナットウキナーゼ、肌を健やかに保つムチン、その他にも中性脂肪抑制や高血圧を予防する効果などで知られ、まさに万能食品と言えます。

しかし、おいしくて体にいいからと納豆を食べ過ぎるのはNG。納豆を食べ過ぎてしまうと栄養価が高いことから、栄養素の取りすぎによる過剰症や、おなら・腹痛などという症状を引き起こしてしまう可能性があるのです。そのため、納豆は1日2パック(100g程度)以上は取らないようにと言われています。

たくさん食べたいけど、食べすぎ禁物な納豆。そこで今回は納豆の栄養をしっかりと取れるお得な食べ方をご紹介。今までやっていた食べ方だと、栄養を逃してしまっていたかもしれません。

納豆の栄養や旨味を逃がさない食べ方のコツ

1. 冷蔵庫から出してすぐ食べない

冷蔵保存の納豆、食べる直前に冷蔵庫から出してすぐ食べていませんか?冷蔵庫に入っている納豆は納豆菌が眠っている状態。納豆菌の活動を活発にするためには、冷蔵庫から取り出してから、20~30分ほど常温で置いておくのがおすすめです。納豆菌が活性化したタイミングで食べれば、納豆菌の効果をしっかりと得られます。

2. 納豆のタレは混ぜた後に入れる

パックの納豆を食べる時、付属のタレや辛子を入れてから納豆をかき混ぜて食べることが多いですよね。

でも、実がタレは納豆を混ぜてから入れるのがベストタイミングなのだそう。というのも、最初にタレをいれてしまうと納豆のあのネバネバが出にくくなってしまいます。ネバネバはおいしさと栄養の元であり、アミノ酸の一種であるグルタミン酸と、フラクタンという糖によってできています。グルタミン酸は旨味だけでなく、胃壁を守る効果や、老廃物などの毒素を排出する効果も持ち合わせています。タレを先に入れずネバネバをしっかり出すことで、栄養素や旨味をしっかりと引き出すことができます。

また、砂糖を小さじ1/2ほど入れることで、砂糖が納豆菌のエサとなり納豆菌の働きを活発にし、グルタミン酸やムチンをよりたくさん産み出すことができるそうです。砂糖を入れる食べ方は、寒い地域で広まっている食べ方と言われ、寒さから活動が鈍ってしまう納豆菌を活発にするために取り入れられたそうです。

3. 食材との組み合わせ

付属のタレにネギを薬味として加えて食べることが多い納豆ですが、組み合わせる食材によっては栄養価を左右するものもあります。よくあるのが、納豆+卵という組み合わせ。卵を一緒に食べる場合は、卵黄のみを乗せて食べるといいそうです。卵白に含まれるアビジンという成分は納豆に含まれるビオチンと結合して吸収を阻害してしまうのだそう。そのため、納豆に卵をトッピングするときは、卵黄だけにすると良さそうです。

その他、納豆にプラスするといい食材と期待できる効果は以下の通り。

  • 腸内環境を整える・・・キムチ、塩辛、豆板醤、塩麹などの発酵食品
  • 血行促進効果・・・マグロ、ゴマ、シソ
  • 疲労回復効果・・・生姜、梅干し、ニンニク、ネギ、玉ねぎ

4. 朝食よりも夕食に食べる

朝食に食べるイメージの強い納豆ですが、血液サラサラにする効果が期待できるナットウキナーゼの効果を期待する場合は、夕食に食べることがおすすめです。ナットウキナーゼは食後10時間〜12時間ほど効果があると言われ、血栓は深夜から早朝にかけて出来やすく、ナットウキナーゼを摂取する時間帯は夕食時やそれ以降がよいと考えられています。

また、夕食に納豆を食べることで、睡眠時の細胞再生に納豆に含まれるタンパク質やビタミンB6が使われやすく、成長ホルモンの分泌が促進されるため美肌効果やダイエット効果が期待できます。ただ、冷え性の場合は納豆を食べるのは朝食時がおすすめです。朝は体温が低いので、納豆のタンパク質が体温を上げ、血行促進に役立ちます。

食べ方を工夫することで、より栄養や旨味、またより高い健康効果が期待できる納豆。納豆を毎日食べる方は、ぜひ参考にしてみてください。ただ、そうは言ってもお気に入りの食べ方でおいしいと感じながら食べることが心と体にとって一番の栄養かもしれません。食べ過ぎに気をつけ、おいしい納豆ライフを満喫していきたいですね。

注意:医師から処方された「ワーファリン」を服用している場合は、納豆に含まれるビタミンKがその効果を妨げてしまうので納豆は避けるようにしてください。

納豆の食べ過ぎによる副作用や納豆の裏ワザについては以下の記事で紹介をしています。

出典:くらしと, テレ東プラス,shufuse
プレビュー画像:©︎Pinterest/web.smartnews.com