その他の豆知識
ペットを飼うなら知っておきたい| 猫や犬に危険な植物
猫飼いさんにとって、アロマオイルやハッカ油などが猫たちの体にとって危険を及ぼすものであるということはよく知られていること。猫を飼っているから、アロマを諦めたという人も多くいると思います。
猫は完全肉食動物のため、体内に植物を消化したり分解したりする機能がほぼなく、植物由来の精油の成分は体内で代謝できず留まり、命に関わる重篤な中毒を引き起こしてしまうのです。また、猫以外にもフェレットも完全肉食動物のためこれに該当すると言われています。
しかし、猫たちにとって危険なのはこうした精油類だけではなかったのです。
それはユリの花。
猫を飼っているなら絶対にユリ科植物はお部屋に置かないでください。猫にとってユリ科植物は猛毒で、花びら1枚食べたり、花瓶の水を飲むだけで死に至ることがあります。ユリ中毒は発症してしまうと効果のある治療法はありません。1人でも多くの飼い主さんに届くよう、拡散よろしくお願いします。 pic.twitter.com/TosdB4GVpt
— 獣医にゃんとす🐾ねこの教科書発売中! (@nyantostos) October 13, 2020
ユリ科植物以外にも700種類以上の植物が猫にとって毒だと言われています。これは猫が肉食に適応していく中で、肝臓の解毒経路であるグルクロン酸抱合を失ったからではと考えられています。厳密にどの植物が危険で、または安全かきっちり証明されているわけではないので、植物はおかない方が無難です。
— 獣医にゃんとす🐾ねこの教科書発売中! (@nyantostos) October 13, 2020
獣医であり、自身も猫と暮らす獣医にゃんとすさん(@nyantostos)がTwitter上で呼びかけたこの注意喚起。ユリ、ヒヤシンス、チューリップといったユリ科植物は猫にとって猛毒であり、万が一中毒を起こしてしまった時には有効な治療法がないのだそう。
この呼びかけに対し、「知らなかった」との声も多数あった他、猫の飼い主さんたちから様々な情報がシェアされています。
うちも猫と一緒に住むと決めた時、人間は香水や匂いのあるものものは身につけない、アロマ、芳香剤、植物は置かないと定めました。また見落としがちですが、虫除けスプレーやアルコール、ファブリーズなどの噴霧も猫が行き来する部屋でしない(猫が床の匂いをかいだりするので)続く→
— yoko.MAYON (@yoko_0420) October 14, 2020
そしてうちの猫は人とのスキンシップが大好きなので、個人としてスキンケアの後は手を洗う、ハンドクリームは基本塗らない(猫ちゃん触りたいので笑)か、ペットが舐めても安心なものを使用しています。冬は手がガッサガサなので会社で頑張ってぬりぬりしてます。猫の為なら苦になりません✨
— yoko.MAYON (@yoko_0420) October 14, 2020
少し調べてみたらタイムとオレガノは大丈夫⭕️
— ふじふじい (@y1124f) October 14, 2020
パセリやイタリアンパセリはむしろ良い⭕️
ローズマリーは大丈夫だけど猫が嫌がる🔺
ローリエは有害❌
だそうです。
猫じゃらし早く生えろ🌾#猫 #ハーブ pic.twitter.com/9ouxZ39hcE
以前、ナス科の苗の葉っぱをかじった事で中毒を起こしました
— ゆか (@hina_nako2000) October 13, 2020
トマトやナスの苗も気をつけて欲しいですᓚᘏᗢ<ニャ
動物と暮らす上で飼い主が気をつけなければいけないペットたちの住環境。以下は、よくある観葉植物の中でも特に猫や犬などに危険な植物です。
<猫>
猫は毛玉を吐くため、とがった草を見つけるとついつい毛玉吐きに食べてしまう習性があります。そのため、毒性があり、かつとがっている観葉植物は猫たちにとって危険を伴います。
・ポトス
猫がポトスを噛んでしまうと、口の中の炎症や吐き気などの症状が出てきます。
・スパティフィラム
ポトスと同じく口の中に炎症を起こしたり、吐き気を催したりします。
・アロエ
アロエの毒性によって引き起こされる症状は下痢や体温低下など。人間にとっては身体に良い作用を与えてくれるアロエですが、猫にとっては有毒です。
<犬>
・ポトス
犬がポトスを噛んでしまうと猫の場合と同様に口の中を中心に炎症が広がり、発熱や吐き気などの症状も現れます。
・ポインセチア
ポトスと同様、口周りに炎症が起き、吐き気や下痢を催します。身体の小さな犬であれば命を落としてしまうこともあります。これからクリスマスを迎える季節は街中でポインセチアをよく見かけるので、室外でも注意をするようにしましょう。
・アロエ
猫だけでなくアロエは、犬にとっては命に関わる有毒植物です。嘔吐や下痢のほか、腎臓にも悪影響を与え血尿が出る場合もあります。
・ユリ科の植物
猫同様、ユリ科の植物は犬が噛んでしまうと腎機能に深刻なダメージを与えてしまいます。
万が一、ペットが植物を口にして体調不良に陥った場合は、すぐに獣医に相談してください。植物は葉や花など部位によって毒性が違ってくるため、食べた観葉植物の名前、食べた部位をメモしておき獣医師に伝えると、治療の参考になります。大切な家族の一員であるペット。長く一緒に暮らしたいと思う気持ちはペットたちもきっと飼い主さんと同じなはず。気をつけていきたいですね。
獣医にゃんとすさんのTwitterやブログでは猫の飼い主さんにとって有益な情報がたくさん紹介されています。また、以下でもペット関連の記事を紹介しています。
プレビュー画像:©︎Pinterest/Erk_honey

