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ペットを飼うなら知っておきたい| 猫や犬に危険な植物

猫飼いさんにとって、アロマオイルやハッカ油などが猫たちの体にとって危険を及ぼすものであるということはよく知られていること。猫を飼っているから、アロマを諦めたという人も多くいると思います。

猫は完全肉食動物のため、体内に植物を消化したり分解したりする機能がほぼなく、植物由来の精油の成分は体内で代謝できず留まり、命に関わる重篤な中毒を引き起こしてしまうのです。また、猫以外にもフェレットも完全肉食動物のためこれに該当すると言われています。

しかし、猫たちにとって危険なのはこうした精油類だけではなかったのです。

それはユリの花。

獣医であり、自身も猫と暮らす獣医にゃんとすさん(@nyantostos)がTwitter上で呼びかけたこの注意喚起。ユリ、ヒヤシンス、チューリップといったユリ科植物は猫にとって猛毒であり、万が一中毒を起こしてしまった時には有効な治療法がないのだそう。

この呼びかけに対し、「知らなかった」との声も多数あった他、猫の飼い主さんたちから様々な情報がシェアされています。

動物と暮らす上で飼い主が気をつけなければいけないペットたちの住環境。以下は、よくある観葉植物の中でも特に猫や犬などに危険な植物です。

<猫>
猫は毛玉を吐くため、とがった草を見つけるとついつい毛玉吐きに食べてしまう習性があります。そのため、毒性があり、かつとがっている観葉植物は猫たちにとって危険を伴います。

・ポトス
猫がポトスを噛んでしまうと、口の中の炎症や吐き気などの症状が出てきます。

・スパティフィラム
ポトスと同じく口の中に炎症を起こしたり、吐き気を催したりします。

・アロエ
アロエの毒性によって引き起こされる症状は下痢や体温低下など。人間にとっては身体に良い作用を与えてくれるアロエですが、猫にとっては有毒です。

<犬>
・ポトス
犬がポトスを噛んでしまうと猫の場合と同様に口の中を中心に炎症が広がり、発熱や吐き気などの症状も現れます。

・ポインセチア
ポトスと同様、口周りに炎症が起き、吐き気や下痢を催します。身体の小さな犬であれば命を落としてしまうこともあります。これからクリスマスを迎える季節は街中でポインセチアをよく見かけるので、室外でも注意をするようにしましょう。

・アロエ
猫だけでなくアロエは、犬にとっては命に関わる有毒植物です。嘔吐や下痢のほか、腎臓にも悪影響を与え血尿が出る場合もあります。

・ユリ科の植物
猫同様、ユリ科の植物は犬が噛んでしまうと腎機能に深刻なダメージを与えてしまいます。

万が一、ペットが植物を口にして体調不良に陥った場合は、すぐに獣医に相談してください。植物は葉や花など部位によって毒性が違ってくるため、食べた観葉植物の名前、食べた部位をメモしておき獣医師に伝えると、治療の参考になります。大切な家族の一員であるペット。長く一緒に暮らしたいと思う気持ちはペットたちもきっと飼い主さんと同じなはず。気をつけていきたいですね。

獣医にゃんとすさんのTwitterブログでは猫の飼い主さんにとって有益な情報がたくさん紹介されています。また、以下でもペット関連の記事を紹介しています。

プレビュー画像:©︎Pinterest/Erk_honey

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