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害虫対策

かゆみが軽減!?体にとまった蚊を叩くタイミング

蚊が活発に活動するこの季節。アウトドアや庭作業など野外での活動時に、気をつけていたつもりでも、いつのまにか刺されていることがあります。また、屋内にもいつの間にか入り込んできた蚊は、しつこく人間の血を吸おうとよってきます。

そんな時、腕や足にとまっている蚊を見つけたものなら、その場ですぐにパチンと退治してしまいたいところ。でも、腕や足で血を吸っている蚊を見つけたからと言って、すぐに叩いてしまわない方がいいのだそうです。

蚊に気の済むまで血を吸わせたら、かゆみが強くなってしまいそう…そう思ってしまいますが、意外にも血を吸っている途中で蚊を叩いてしまった時の方が、後々かゆみが強くなってしまうとのこと。

蚊に刺されるとかゆくなる仕組み

蚊は人を刺した時、血液が固まらないようにするために、人の身体の中へ唾液を送り込みます。この唾液に対し、私たちの体はアレルギー反応を起こし、皮膚の中にヒスタミンというかゆみの原因物質が出ることでかゆくなります。

蚊を叩くベストタイミング

かゆみの原因となる蚊の唾液ですが、実は蚊は血を吸い終わった後にこの唾液を吸い戻すと言われています。そのため、蚊が体に止まったからといって、即座にパチンと叩いてしまうと、かゆみの元になる唾液が体に残ったままとなり、蚊がおなかいっぱいになるまで血を吸った時と比べるとかゆみを感じやすくなるのだそう。

蚊を見つけたらつい思い切りたたき潰したくなりますが、血を吸っている最中よりも、吸い終わってパンパンのお腹で飛んでいるところをパチンとした方が、かゆみも少なくかつ蚊の捕獲もしやすくなります。

蚊による感染症対策にもなる

また、体に止まった蚊をすぐに叩いてしまうのは、かゆみが強くなる他にも、伝染病のリスクが高まると言われています。意外なことに、地球上で最も人間を死に至らしめる生物は、わずか5mmほどの小さな蚊とも言われています。日本で蚊を媒体とした伝染病の流行はありませんが、予防するにこしたことはありません。蚊が血を吸っている最中に叩いてしまうと、血を吸うための針のような蚊のストローが体内に残ってしまい、伝染病のリスクが高まると言われています。

蚊に刺されると、かゆみがいつまでも続きとても厄介です。また、かきむしってしまうと、傷になり跡が残ってしまう場合も。子孫を残すために必死な蚊は、しつこく人間の周りにつきまといます。夏時期は「蚊に刺されないこと」がまず第一となるため、蚊を寄せ付けない予防策蚊退治のコツも抑え、夏の蚊対策をしていきたいですね。

注意:蚊に刺されると、蚊刺過敏症という激しい症状が起こることがあります。別名「蚊アレルギー」と言われ、非常に稀な疾患ですが、刺された箇所がひどく腫れ、発熱やリンパ節が腫れるなどの全身症状が現れます。全身反応を伴っていないときは蚊刺過敏症ではありませんが、蚊に刺されて症状がひどい場合は、蚊刺過敏症が疑われるので直ちに皮膚科を受診するようにしてください。

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出典:encount, おしごとはくぶつかん
プレビュー画像:©︎Twitter/a_hyt13